2009年7月30日木曜日

地域支える本屋さん


奈良県で本屋を営む中田純さん。昔からある、街のちいさな本屋さんとして親しまれている。
最近の大型店やインターネットを使った通信販売の影響で中田さんのお店も苦しい経営を余儀なくされている。
しかし独自のアイデアでなんとか街の子供達に本を紹介したいと、出張サービスを始めた。
お店でもひとりひとりの好みやどんな本を読みたいかなど細かく聞き出し、カルテを作るまでになった。この10年でブックカルテは1000人以上にもなる。
「子供達に良い本を提供したい」その思いは地域の学校にも及ぶようになった。
なかなか街の本屋さんまで行きたくても行けない十津川村の小学校へ車で出張。即席本屋さんの開店だ。この日を待っていたとばかりにたくさんの子供達がお財布を握りしめてやってくる。
本を選ぶその瞳は真剣だ。どんな本を選んだらいいか、何を読めばいいかなど子供達の質問にもにこやかに応えてくれる。
「子供達がもっと本を読む機会がふえればいいなと思います」
そう語る中田さんは十津川村だけで3万冊もの本を提供してきた。
これからも要望があればどこへでも出張していきたいと意欲をみせていた。
子供の未来のために本を届けたい。中田さんのような街の本屋さんが今の日本には必要なのかもしれない。



2009年7月7日火曜日

孤高のエディター 森永博志


フリーエディターのロール・モデルは森永博志さんになるのではないだろうか。誰よりも早く、遠くへ、深いところへ行って取材し、それを編集していいステージで発表する。誰よりもフットワーク軽く、メジャーとマイナーを往復して、ベストセラーと数百部限定を同時に手がける。
彼の活動は、社員編集者とも作家とも異なる、個人的なテーマをメディアを使って共同作業する醍醐味を示し続けている。
そして、その個人性と時代性のクロスする面白さも。編集という、どうしても一過性の題材を扱いがちな職業にあって、数十年間にわたって特定のテーマを追い続ける彼の情熱はどこからくるのか。高校生の時にドロップアウトし、東京、そして世界のスリリングなシーンを目撃し共同作業してきた筋金入りの「ドロップアウトのえらいひと」である彼のライク・ア・ローリング・ストーンな編集人生に尊敬し憧れるのは僕だけではないはずだ。